危険な抜け毛の毛根とは?毛根を復活させるためにできること

毛髪2

元々、生活している上で抜け毛は避けられないものであり、正常な頭皮を持つ人でも毎日100本前後は抜け毛が発生している計算になります。しかし、抜け毛には薄毛のサインとなるタイプも存在し、そうした抜け毛は見逃さずその機会に抜け毛対策を始めることが大切です。

では、危険な抜け毛となる毛根の形はどのようなものなのでしょうか。

正常な毛根とは

まずは、正常な毛根から見ていきましょう。髪の毛を一本抜いてみて、毛根の先が広がっており白い部分も見える状態が正常です。しっかりと髪の毛が頭皮に根を張っている状態なので、抜け毛を見つけたとしても不安になる必要はありません。

ちなみに、毛根の盛り上がっている部分は正確には毛球といいます。この毛球で健康な髪の毛に必要な細胞を作り上げているので、正常な髪の毛には必然的に毛球が付いているのです。髪の毛も体の一部なので、きちんと栄養を補給できていないと成長できません。

頭皮へ行き渡った栄養素を吸収し、髪の毛を育てる栄養素とする役割を持つからこそ毛根の良し悪しは重要なのです。

毛根部分が白くなっている

抜け毛の毛根を見てみると、一部分が白く変色しているかもしれません。この場合、2つのパターンが考えられます。1つは、白く半透明な何かに覆われている毛根、もう1つはかなり白く濁った皮脂で覆われているパターンです。

前者の場合は正常な毛根にも付着している成分なので、特に気にする必要はありません。一方、後者の場合は、皮脂の過剰分泌が考えられます。皮脂は本来なら肌を守るために分泌される成分ですが、元々の肌質や衛生面の問題により過剰分泌されることもあります。

過剰分泌された皮脂は毛穴を塞いでしまい、発毛を阻害する可能性が高くなります。毛穴の詰まりはニキビの原因にもなりますが、それが頭皮で発症した場合髪の毛にも影響をもたらすのです。この問題を解決するには、シャンプーを適切に選ぶことが大切です。

シャンプーには洗浄力に優れたものと、洗浄力は弱めながら肌に優しいシャンプーがそれぞれ発売されています。皮脂が過剰分泌されている方はつい前者を選んでしまいがちですが、皮脂を必要以上に落としてしまうと乾燥を招いたり、肌を守ろうとして余計に皮脂が分泌されたりする事態に陥りかねません。

まずは、肌に優しいシャンプーを選んで、余計な刺激を肌に与えないよう意識しましょう。

毛根が細い場合

薄毛が進行しているパターンとして多いのが、毛根が細い髪の毛です。毛根が細くなると当然髪の毛に必要な栄養が行き渡りにくくなり、通常より早く抜け毛となって落ちてしまいます。本来髪の毛は毛のサイクルに従って、数年かけて成長したり休止したりを繰り返します。

そんな毛のサイクルスピードが加速してしまったのがこの状態であり、どんどん抜け毛が増えてしまうのです。これは、円形脱毛症など薄毛の典型的な症状でもあるため、抜け毛が増えてこのタイプの毛根が多く見られる方は本格的な育毛に移行した方が賢明でしょう。

また、毛根は細くなるほど抜け毛になりやすい傾向にあります。毛根の先が丸まっていると、その部分がストッパーになり抜け毛になることを阻止します。その働きが期待できなくなるため、毛根が細くなると抜け毛も増えやすいのです。

毛根そのものが見つからない場合

毛根が細くなっているどころか、毛根そのものが見つからないケースもあるかもしれません。この場合考えられるのは、途中で髪の毛が切れてしまっている場合か、もしくは、AGAによる抜け毛です。途中で髪の毛が切れている場合は、他の抜け毛もチェックし本当に毛根がないかどうかを確認しましょう。

また、自分で髪の毛を抜いて確かめるのはNGです。ついやってしまいそうになるかもしれませんが、無理やり髪の毛を抜く行為は自然な毛サイクルから逸脱していますし、何より頭皮を傷つけます。中には、抜毛が癖になってしまう方も多いので、髪の毛と頭皮を守るために気をつけましょう。

また、AGAつまり男性型脱毛症の場合は本格的に薄毛が進行していることになります。特に、男性に多い薄毛のパターンですが、頭頂部に見られることが多く毛根がどんどん細くなくなっていく特徴を持ちます。AGA専門のクリニックもあるほどなので、その可能性がある方はそちらのお世話になることも検討しましょう。

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ストレスによる毛根の変化

ストレスは様々な不調を引き起こしますが、頭皮も例外ではありません。ストレスを溜め込みすぎると毛根の形を変化させてしまい、簡単には元に戻りません。特に、毛根の形が、尖っていたりギザギザになっていたりするパターンです。

これは、正常な毛根の形と細くなりかかっている毛根がせめぎ合っている状態であり、いつ円形脱毛症などに陥るかはわかりません。初期段階でストレスの原因を断つことができれば問題ありませんが、そうでない場合はどんどん症状が進行しかねません。

また、ストレスは自分で髪の毛を抜く抜毛症の原因にもなります。大人だけでなく子供にも多い症状なので、10代であっても毛根の形は意識しておいて損はないのです。

抜け毛を防ぐためには

抜け毛対策として最も基本的な方法は、シャンプーにこだわることです。ノンシリコンシャンプーの存在など、シャンプーの洗浄力の高さがかえって頭皮に悪影響を与えているという考え方も注目されています。特に、これまでシャンプーにこだわってこなかった方は一度刺激の少ないシャンプーに切り替えてみる方法を試してみましょう。

また、男性に多いのが髪の毛を洗う際に力を入れすぎてしまうケースです。頭皮はとてもデリケートな部位ですし、毎日の入浴で爪を立てながら頭皮を擦っているとどんどん傷ついてしまいます。しっかりと髪の毛を濡らしたあとは、指の腹で優しく揉み込むようにしてシャンプーを使用しましょう。

さらに、洗い残したシャンプーが毛穴に詰まらないよう、最後まで洗い流すことも大切です。その他にも、直接的な効果を期待するなら、やはり内服薬外服薬に頼る方法が一般的です。ミノキシジルなど効き目の強い医薬品は発毛剤として高い効果が期待できるので、選択肢の一つとして検討しておきましょう。

加えて、毛根の形次第ではありますが食事から栄養不足を補うことで抜け毛を防ぐ方法もあります。即効性はないかもしれませんが、毎日の食事を見直すことで徐々に抜け毛が減少する可能性は大いに考えられます。